高橋龍太郎
精神科医/高橋龍太郎コレクション代表
あなたにとって「Clothing=衣服」とは、どんな存在ですか?
小さな自己表現だと思っています。 1965年大学入学で上京したときにはIVY全盛時代でしたが、それが嫌でJUNの女性ブランドROPÈをよく着ていました。なにせ今より20kg痩せていて48kgしかありませんでしたから。 バブルのブランド文化を経てしばらくは、ISSEY MIYAKE、PAUL SMITHを着ていましたが、年とともに買いに行く手間がめんどうくさくなり、今はもっぱら車で立ち寄りやすいお台場でZARAとGUを購入 しています。 これは年とともに自己表現への願望が失われてきたせいでしょうか。それとも他の表現方法が見つかったからか。
あなたにとって「Contemporary Life=現代生活」とは、どんな生活ですか?
自分が大半をおいてきた1900年代の生活と違うのは、ここ20年間の圧倒的な発達でしょう。 そういう自分もスマホのような便利なグッズが出てきたので大いに活用しています。現代とはスマホと生きる生活だといってもいいかもしれません。 ただ実際に自分が判断を決めるのは、展覧会に足を運んだ自分の評価や一次資料としての紙の書籍によります。 ですから現代生活といっても、表層は変化していますが、深層の部分では1900年代と大きな変化はないのかも知れません。
あなたが今考える事は、どんな事ですか?
高橋龍太郎コレクションが巨大なボリュームになってきているので、これをどうやって後世に伝えるか、そのことで頭がいっぱいです。