マルティネス エルネスト
プロフィギュアスケーター
あなたにとって「Clothing=衣服」とは、どんな存在ですか?
表現するために身につけるもの。
気候によって生まれたもので、体を守るためにもともと自然の中にあったものを利用し機能性が生かされ始めました。
徐々に体の一部としてとらわれるようになり、体の外側にある肌が包む内側のいわゆる情熱を纏う衣服を通して人間が表現するようになりました。
グループの中での立場は衣服の形、色彩、素材、生地の量、衣服についた飾りによって見分けられるような使い方をされてきたかと思われます。そういった分野的なものをより深く理解できた人達は専門的に扱われるようになりました。
以来、生まれながらの環境、人間としての成長につれ身についてゆく特徴や技を自分がどこに所属かということを示すものとして使われるようになっていきました。
地域によって昔からの伝統である様々な衣類が見られて、それぞれの異なった特徴が気候をあらわす。気候によって素材の扱い方がことなるように、それぞれの地域が表す文化そのものが見られる。時代を通してその時の状況に合った色々な形の衣服が次から次へと生み出されてゆき、スタイルというものに導かれました。
最近では、文化の大切さやどこに所属しているかなどよりも、個々において外側の世界へ何を伝えたいかということを物語るものになりました。衣服職人たち(デザイナー)を先頭に、彼らの自然とつながった思想のおかげで無限に衣服の特徴が広がってゆきながら一人一人が好きなように自己表現ができるようになりました。自己表現を通して人々が理解し合って共感する世界へと変化してきたと思います。自由に表現できる世界へと。
あなたにとって「Contemporary Life=現代生活」とは、どんな生活ですか?
考えることなく、心に従って行動する時代。
今までは決められたことしか勉強できず、選択肢の少ない道を歩んでいるような感じがしてしまうことがほとんどでした。
技術の進化やインターネットの発展などによって人生に加えられた様々な機能に教えられたことは一つ、自分自身の声を上げることが出来る。そういった組織を通して興味が湧いたことについて手元にある携帯を開けば答えに近づくことができる。そのおかげで我々は自分が主役である人生を好きな方向へと持っていくようになっています。
まさに大昔から世界中の異なった宗教が同様に教えようとしていたことを、今となって一人一人の心の中で響き始めている声=愛と情熱の表現。自分のことを愛せば、兄弟である周りの人々全員のことを愛することができます。そうすると共感が生まれ無限の種の人間と関わることができます。清らかな視点で心同士がつながれば、少しずつお互いに成長させ、我を築けることができます。常に目の前にある成熟するためのヒントに対して受け入れる体勢を保つ為に努力することが必要だと思います。
スピリチュアルと呼ばれる精神世界が数年前から流行り出し、自分達を満足させるものが自分の内側に意識を向けた時にのみ、見つけられることを表します。求めているものを調べる方法として呼吸の良さというものにも気づき、身分の別なく持っているこのツールを通して目に見えないその愛からできた我が心に問いかければどんな答えだって手に入ると言われています。生きたいと思う人生の創造者である自分に、状況に関わらず自由に選択する力が与えられています。
自分の内側の状態が外側の世界の原因であり、気の元でもあるとわかり、他人の発言や行動を観察して学ぶ。
ただ一つだけ条件があります。達成したいと思うことを成し遂げるための道のりで、どの段階に至っても選択する自分が情熱(愛)に動かされて選択することが重要。
あなたが今考える事は、どんな事ですか?
愛に動かされるように努力すること。
経験から出来上がってゆく私達にとって習慣というものがとても大事だと感じました。自分の場合はなるべく毎朝同じ時間に起きて、地面に足をつける前にベッドの上で呼吸を整えて、チャンス溢れる新しい一日への感謝の気持ちに響かせるようにしています。朝起きた時が生まれたての赤ちゃんかのような感覚で起き上がったら鏡の前に立って、一日の流れで起こりうるであろう色々な出来事を風通しの良い心で受け入れられるように自分自身に、その日の気分によって何種かのアファメーションを言い聞かせています。
一日の中でできる限り環境汚染するようなものを家の中に持って帰らないようにすることでより多くのものの新しい使い道が思いついたりします。
生きるために基礎となる食べ物と飲み物の取り方次第で地球への汚染の軽減につながることを簡単に考えてみました。自炊して食べるもの以外に地球への負担が少ない方法としてカフェやレストランでの外食がもっとも良い選択肢だと思いました。自分はハチミツ以外の動物性食品を摂らずに、主に自然栽培で育てられた植物性食品を食べながら生活していく上で、体が軽くなることだったり多様な体の変化に気づきました。全国を回ってみてもそういった食材をメインに仕入れるカフェなど、思いもよらないような場所にまであることに驚きました。ローカルな食材を利用し、各地独自の料理を提供しながら地球のためになる素晴らしい再生システムにつながると思います。できることなら家の中に限らないととても強く感じました。食材を大量に仕入れ、日々仕込んでいるたくさんのお店で食事をすることで一日の終わりに捨てるであろう食べ物、そして素晴らしい栄養源がゴミとなることを止められます。
もう一つ取り組んでいることは、一日に飲む水の量、そして飲み方。私達の口にたどり着くまで水道管を通ってようやく飲める水に対して感謝の気持ちを込めて少しでも常に持ち歩いている水筒の中に入れ、放置しながら浄化させた水を時間が経ってから飲むようにしています。一日平均で2Lを目指しながら少しずつ飲んでいくと視覚的な結果として思考が覚醒するのを実感しました。
その他、エネルギーの消費量を減らすように便器の水は自分、もしくは我が二匹の猫たちが大便した時にしか流さないようにしています。知り合いからVivienne Westwoodが昔からそうしていると聞き、あまりに魅力的な行動に惹かれて真似してみたのです。
これはあくまでも自分が取り組んでいることで、人それぞれに考え方が違いながらも違った地球を守るための行動が幾らでもあると思っています。誰かに聞いたり、話し合ったりすることで新発想や、やり方など進化のための意識もだんだんと高まってゆくと信じています。
小さなことでも、自分なりの貢献の形が見つかれば次に導かれるもっと大きなもののためになると思います。